私とデンソーデザイン部
デンソーデザイン部では、デンソーにつながった経緯を、図や線を使って可視化するプロジェクト「toDEN」を実施中。
どうしてわざわざデンソーに来たの?
デザイナーとしてデンソーで働くってどういうこと?
24年入社のデザイナー菅原が聞き手となり、気になるデンソーとのつながりについて、小川とフラットに対話してみました。
なんで、わざわざデンソーに?
実は、3年生の途中までなにも就活を考えてなくて。3年から急に考え始めて、まっすぐデンソーに来ました。他はほぼ受けてないです（笑）。ただデンソーという会社にデザイン部があるとは知らなかったし、興味を持つまでは入ろうとも思いませんでした。
デンソーのデザイン部に興味を持ったのは、自分の専攻が関連しています。僕はデザインの中でも、特に仕組みや体験といった［ことづくり］を主に学ぶ、デザインプロデュースコースに所属していました。例えば、大人向け講座教室のビジョンを現地の人と一緒につくり、ロゴマークから教育コンテンツ制作までを一貫して行っていました。このコースの講師が元デンソーの方で、デンソーのデザイン部が、包括的なコミュニケーションを大切にしていることを知って...。あとはもう、デンソーまっすぐでした。
またデンソーへの決め手として、インハウスデザインに興味があったというのも大きいかもしれないです。「製品を開発して、その体験を考え、さらに実際に製品として世の中に出し続けていける面白さ」があると思っていたので...インハウスデザイナーへの憧れと、自分の目標とのつながりが、デンソーで一致したって感じです。
デザイナーとしての転機やよりどころはなに?
入社してからやっていることは色々あって...、「自分の道をどれにしよう」っていうのは、今も迷ってるかな（笑）。
入社前から興味があったのは、幸福研究ですね。いろんな未来を考えて特異的なことを研究すると聞いて「めっちゃ面白いな～!」と思い...入社前から印象深かったです。インハウスでも、型にはまらない風潮があるんだと感じていました。
ただ研究を仕事にするには、知見やスキルがたくさん必要なんですよね。入社してみて、研究には関心だけでなく、具体的なスキルが必要だと気が付きました。先輩から「今までプロデュース関係で活動してきたと思うけど、それだけだとデザイナーとしてのアウトプットは極端に少ないよね」とも言っていただけて、確かになあ...と。まずは恥じないスキルを身に着けて、デザイナーとして生きていけるようにしたいなと思うようになりました。
そこで今は、グラフィックや映像関係の仕事をよく担当しています。実はグラフィックも映像も、入社してから実践したスキルなんですよ。元々デザインは基礎以外独学だったので、指導いただきながら、業務を通じて頑張っています。
スキルを上げるときは、まず分からないなりに、いろいろ調べて作ってみることが近道だと思います。例えば映像でも、夢中になって1個つくりあげると、プロジェクトが終わったときにはある程度の知識が身についていたりします。最初のうちは何が良くて何がダメか分からなくなるので、先輩に確認してもらいながら進めています。
あなたを支えるものはなに?
入社前は、自分が既に持っているスキルを、デンソーに生かすのだと思っていました。でも入社してみると、社会で役に立つには、これまで学んできたスキルではとても適わないな～と実感するんですよ。そのサポートが、デンソーはすごく手厚いです。会社的に必要なところへ割り当てるだけじゃなく「あなたが何をしたいですか」というのを地道に考えてくれて、やりたいといえば学ばせてくれる・やらせてくれる...そんな環境です。
だからこそ、自分の道にちょっぴり悩みやすい会社でもあるのかな。僕も入社してから知ったデザインの面白さもあって、全然絞り切れなくて。絞れないことに迷うこともあったんですが...複数のスキルを持ち合わせる方が、長期的には良いのかもしれないな、と思うようになりました。それぞれの道にプロフェッショナルはいるからこそ、柔軟に対応できる人が、依頼先から嬉しがられる存在なのかなと。
例えばデンソーでも、ビジョンデザインをグラフィックスキルの持った人がやれば、より魅力的になったり、さらに良い絵ができたりすると思うんです。だから、無理に道を絞る必要はないかなって。自分のやりたいことに対して、どうスキルが役に立っていくのかを考えるといいのかなと、今は感じています。
ちなみに僕は、モチベーションとか全然保てないタイプで（笑）。本も全然読めないので、強制的に予定をいれています。業務優先になりがちですが、週に何時間は自己研鑽のために使う!と決めたり、周りに宣言しながら頑張っています!
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