[出張​報告​]清水​建設​
NOVAREノヴァーレ ​訪問2025.11.20

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7月末に、東京都江東区潮見に​ある​清水建設さんの​最先端イノベーション施設​「温故創新の​森 NOVARE​(ノヴァーレ)」を​見学させていただきました。​

清水建設さんは、2030年を見据えた長期ビジョンにおいて、「スマートイノベーションカンパニー」を標榜。ノヴァーレは、その実現に向けて、事業構造、技術、人財の3つのイノベーションを強力に推進し、それぞれの融合と社会とのコミュニケーションを図る場として整備したもの。
5つの主要施設──ノヴァーレ ハブ​(働く​場)、​ラボ​(研究する​場)、​アカデミー​(学ぶ場)、​アーカイブス​(伝える​場)、​そして​旧渋沢邸──が​有機的に​つながりながら、​もの​づくりの​原点と​未来の​イノベーションが​交差する​「森」のような​場を​形成している​そうです。

ここからは​デザイン部員の​視点で、​施設内の​気に​なった​ところを​紹介します。​

ノーアドレスで​働くと​いう​こと​

最初に​案内いただいたのは​「ノヴァーレ ハブ」。​
顔認証でスムーズに入館し、ロッカーからPCを取り出し、共有のモバイルバッテリーをピックアップして、その日の気分で好きな場所で仕事をする。
働く​人の​自由と​流動性を​最大限に​引き出すオフィス環境が​実現されていました。​

広い​空間の​中には​カフェエリアも​ありました。​

また、​足元から風が​そっと​吹き出すピクセルフローと​呼ばれる​個別​空調システムが​採用されていて、​一人​ひとりの​快適性に​応じた​空調制御が​されているとか。​

オフィス全体の​空調だと​自分だけ寒く​感じたり反対に​暑く​感じる​ことは​よく​ありますよね。​
快適な​空間が​仕事の​成果に​つながりそうです。​

ノヴァーレハブに​置かれた​家具や​照明には、​建設現場の​端材などを​再活用した​ものも​ありました。​た​とえば、こちらは廃材を利用したテーブル。どこか懐かしさを感じるプリントと色合いが素敵でした。​

こちらは、車の​エアバッグを​再利用した​ランプシェード。質感や​色合いに​温かみが​あり、​空間に​自然と​溶け込んでいます。​自宅にも​置いてみたいですね。​

これらの家具たちは​環境への​配慮だけでなく、​デザインと​しての​魅力に​もつながっていました。​

天井は、連なる木のウェーブがひときわ目を引いていました。環境にやさしい「木質ハイブリッド屋根架構」を採用しているとのことです。

階段には、​図面を​思わせる​デザインが。​
ちょっとした​遊び心、との​こと。​(素敵です)​

今後の​拡張性を​考慮して、​あえて​施工を​完成させていない​状態でみせているのも​印象的でした。​

モックアップで​学ぶ、​身体の​知

次に​訪れたのは​「ノヴァーレ アカデミー」。​ここには​病室や​鉄筋構造などを​実寸で​再現した​モックアップが​並び、​設計や​施工の​学びを​実際の​スケール感で​体験できます。​
屋内に​設置された​鉄筋コンクリート構造の​中には​あえて​100か​所近くの​施工ミスが​仕込まれており現物を​見ながら​「間違い​探し」を​する​ことで​社員教育に​つな​げている​そうです。​楽しみながら​学べるのは、​とても​いい​環境ですね!​

また、​設備の​中の構造が見えるような工夫がされており、​視覚的に​理解できるようになっていました。​
こちらは歩道の舗装断面。歩道の下はこんなふうになっていたんですね!普段は見ることができないので、とても新鮮でした。

歴史を​つなぐ​空間

最後に​訪問した​「ノヴァーレ アーカイブス」には​
220年を​超える​清水建設の​歩みが、​資料や​模型とともに​展示されています。​
白の​模型は​圧巻!​好きな​人には​たまらない​空間です。​​

その他、​当時使われていた道具や​図面が​保存されている​コーナーでは​伝統と​革新、​洋と​和が​交差する​空間に​感動しました。
こちらは今も​神事に​使われている​道具​のレプリカ。貴重なものを間近で見ることができます。​

こちらは旧渋沢邸。時間の​関係で​旧渋沢邸見学は​見送りと​なってしまったため外観のみ撮影しました。残念!​また​お伺い​したいです。

おわりに​

自分がいつも携わる製品と比べて、ものづくりの規模感の違いを感じましたが、​その​根幹に​ある​ものづくりへの​​考え方や向き合い方には、​通じる​ものが​あるのかもしれません。

ひそかに気に​なっていたのが、​駅から​歩いて​すぐに​目に​入る​こちらの​「HOTATE」と​書いた​ベンチ。​

​廃棄されるホタテの貝殻を、3Dプリント用のモルタルに配合した材料で作られているそうです。ホタテを感じさせる形状がとてもかわいいです!

旧渋沢邸や​歴史資料館は​一般の​方でも​見学できる​ことがあるようなので、​足を​運ばれた​際には​ホタベンチを​目印に​歩かれると​よいかもしれません。