2026年 新春部長インタビュー2026.01.01

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新しい年の始まりに、デザイン部 森部長に話を聞きました。
2025年を振り返りながら見えてきたこと、そして2026年に向けて大切にしたい考え方。
語られたのは、流行やスローガンではなく、これまで大切にしてきた価値観を、どう次につなげていくかという話でした。

大切にしてきたことを、これからも

2025年からの変化について聞かれると、正直なところ「大きく何かが変化した」という感覚はありません。「変化はチャンス」という、私のデザイナーとしての考え方をベースとしつつ、未来に向けて「続ける」ことは決して悪いことではありません。ですので、2026年に大きな方向転換をするつもりはありません。
時代のキーワードを挙げるなら「多様性」や「複雑化する社会課題」でしょう。昔は「こうなれば幸せ」という共通のモデルがありましたが、今は人それぞれの幸せのカタチが違います。でも、昔もそれぞれに違っていたのではないでしょうか?個々を理解し、全体をどう表現するのか、つまり様々な視点での調和が重要だと考えています。
「自分だけがよければいい」という態度では、社会にしわ寄せがきます。私たちは社会の一員として、手を取り合い、考え合い、つながり合うことを大切にしてきました。それはこれからも続けていきます。
活動を続ける際に意識しているのは発信することです。池に石を投げると波紋が広がるように、自分たちから発信し、その反応をしっかり受け取る。2026年は、ここ数年進めてきたことを発信する年にします。それを機に皆さんとつながりたいと思っています。

つながることで、見えてくるもの

「つながる」ということは、向こうからはどう見えるかという話です。同じものでも、見る角度で印象は変わります。ピカピカのまん丸な球体に見えても、裏側には別の表情があるかもしれません。だからこそ、いろんな考えを持った人やプロジェクトとつながることが大事です。それは、ある一面での印象だけで排他的になってしまわず、理解しようとすることだと思います。「やめること」も同じで、ある人には不要に見えても、別の人には大切なものかもしれません。便利なプラスチックが良い場面も、特別な器を使いたい場面もある。どちらか一方ではなく、様々なケースを俯瞰して調和を取ることが必要です。

そうやって様々な点に気付き、線がつながり、活動に奥行きが出てきた先にあるのが「驚き」です。小さい頃、例えば一人でのお使いや、逆上がりなど、何かができるようになったときに、自分で「すごい!」と思った、あの感覚。そしてそれは、自分一人ではなく、見守る人や目印になる建物、いつでも練習できる公園などから複合的に提供された体験価値だったと思います。つながることで、自分一人ではたどり着けない深さや広がりに出会える確率は、大きく上がります。歩いてしか旅ができなかった時代から、オンラインやAIを活用できる時代になり、その機会は今後さらに広がっていくでしょう。

一人ひとりの「思うがまま」を力に

デザイン部のメンバーには、「思うがままにやってほしい」と思っています。ただし、全員が好き勝手に動く状態が良いわけではありません。それぞれの立場や考え方をオープンにしていくことで、「この人はここを頑張っている」「足りない部分は補おう」「社外の方ともつながろう」という関係が生まれます。だからこそ、思うがままにやること、思いを表明することが、結果的に調和やシナジーを生む大事な一歩目になるのです。
というわけで、デザイン部には明確な判断基準はありません。効率化と品質を担保するルールや仕組みは共有していますが、クリエイティブに蓋をして、思考や挑戦をストップする基準は不要です。全員が同じ基準を持とうとすると、多様な価値観を取りこぼす可能性があるからです。定量的な評価やフィードバックは各プロジェクトで行われますが、そこに至る経緯や背景も含めて俯瞰することが大切ですし、前例のない難しい判断は、部門長が責任を持って対処します。

一緒なら、できることがある

デザイン部は、固定された姿を持たない存在でありたいと考えています。プロジェクトや関わる人によって表情が変わります。信念を持って活動を継続する当組織は、常に挑戦し成長を続けるメンバーによって構成されています。
最後にお伝えしたいのは、「できることはたくさんある」ということです。一人ではできなくても、誰かと一緒ならできることがある。その「誰か」に我々デザイン部が選んでもらえる雰囲気や環境をつくることが、私の役割だと思っています。