100均アイテムでプレゼント用のフィギュアを手作り!2024.08.02

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フィギュア作りのきっかけ

先日デザイン部の二代目部長が退職することになり、お世話になった部長への感謝の気持ちとして「なにか手作りしたものを贈りたいなぁ」と思っていました。
そこで、以前から粘土でなにか作ることに興味があったので「二代目部長を模したフィギュアを作ろう!」という衝動にかられ、とってもお手軽に粘土用具が揃えることができるとウワサの100円ショップに駆け込みました笑
制作期間は1週間と限られていたので、効率的な進め方への不安とこれから作るぞというワクワクする気持ちが交錯しながら100円ショップに駆け込みました。

材料とツール

フィギュア制作には以下の材料を使用しました。

・オーブン樹脂粘土
・レジン
・耐熱ラップ
・絵の具
・デザインナイフ
・ヤスリ

特にオーブン樹脂粘土はオーブンで硬化させることで短期間で作業を進めることができるため、時間の節約にもなると考えました。

制作プロセス

① スケッチ
まずフィギュアのデザインを決定するのですが、ポイントはスケッチから作るところです。写真やAIを使わずに、自分自身の手で描いたスケッチをかませることで、人間が作ったものならではのイイ味が完成形にも滲み出てくる気がしています。

② 立体化の検討
フィギュアは立体物なので三面図があるとより制作に取り掛かりやすくなります。とにかく時間がなかったので3D生成AIを使用してフィギュアのイメージを立体化してみました。なんとかいけそうと思いましたが、立体にすると顔が似ていないという問題が発生しました。

3D生成 → 頓挫

あとはパーツを分割しないといけなかったり、塗装が必要になったりして、それじゃ100均の材料では済まないところがありまして。丁寧にやろうとするとエアブラシが必要だったりします。塗りが甘いとディテールが目立って急に手作り感が出てしまいます。塗装は難易度が高くこだわるとお金がかかり、趣旨が違ってくるのでやめました。
ここで樹脂粘土なら絵の具を混ぜて色を付ける「材着」という手法があるとおもって試してみると、うまくいったのでこれだ!と思いました。

自力での作成に方針変更し、材着に成功!

③ 立体化作業
パーツ開発において特に難しいのが、髪の毛と顔のパーツを別々に作成し、後から正確に組み合わせる作業です。どちらか一方が先に完成している状態で、その形状に合わせてもう一方を作らなければなりません。例えば、顔が先に完成している場合、それに合わせて髪の毛を作り上げる必要があります。
このプロセスで特に厄介なのが、オーブンで温めながら作業する際です。髪の毛がまだ柔らかい状態で顔に取り付け、そのままオーブンで硬化させると、髪の毛が顔にくっついてしまう可能性があります。そのため、耐熱ラップを間に挟むことで、髪の毛が顔に張り付かないように工夫しています。耐熱ラップは200℃を超えても使用できるため、オープン樹脂粘土の整形温度である200℃でも問題ありません。

④ 仕上げ
ラップを巧みに活用しながら、各種パーツを作成していきます。パーツがある程度完成した段階で、さらに盛ったり削ったりして形を整え、最終的に組み合わせていきます。靴や眼鏡などの小物パーツには、光沢を出すためにアクリル絵の具で着色し、その上からレジンを重ねています。これは防水性を高め、色移りを防ぐためでもあります。
光沢を出すための磨き作業も実は非常に手間がかかります。長時間かけて磨き続けることで、最終的な美しさを実現しています。デザインナイフは削るポイントで口元の仕上げに使いました。

⑤ 完成!
最終的な仕上げとして、各種パーツを接着剤で接着して完成です!

フィギュア作りを終えて

オーブン粘土にも種類がありますが、手芸で樹脂粘土を使う人もいます。自然硬化のものとオーブンで焼くものがありますが、樹脂粘土でないとフィギュアっぽい質感が出ないし、紙粘土ではボソボソしてしまいます。石粉粘土もありますが、石膏みたいな感じでカチコチになってしまうので、ダイナミックな作品を作るときはよいのですが、今回は不向きでした。
過去にパテでフィギュアを作ってみたことがあり、今回はそれと似たようなことができないかと材料を探して100均の材料にたどり着きました。過去の経験で勘どころはあったと思いますが、ざっくりした造形から細かいところを作り上げていきました。
実物は贈り物でお渡ししたので手元にないのですが、挑戦してよかったです。
予想以上に大変だったので、フィギュア制作はしばらく休もうかなと思っています。