[toDEN]
手塚彩音とデンソーデザイン部2024.10.08

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私とデンソーデザイン部 

デンソーデザイン部では、デンソーにつながった経緯を、図や線を使って可視化するプロジェクト「toDEN」を実施中。

どうしてわざわざデンソーに来たの?
デザイナーとしてデンソーで働くってどういうこと?

24年入社のデザイナー菅原が聞き手となり、気になるデンソーとのつながりについて、手塚とフラットに対話してみました。

なんでわざわざデンソーに?

元々絵やアニメーションは好きで、特にびじゅチューンの井上涼さんが好きというのもあり、美大に進学しました。
美大では「フューチャーバリューデザイン」という、未来価値の創造提案をしていました。技術の指定は特になくて「未来の概念を打ち破る提案なら、なんでもよし!」(笑)。なのでがっつり技術を学んだというよりは、価値にフォーカスして、なんでも手を動かして挑戦していました。
実はこの担当教授が、元デンソーの方で!教授からも「まずは大きいところ行ってみな!」と言われ、「デンソーいいな」と思うようになりました。

ただどんな会社かは、インターンまで知りませんでした。参加したインターンが楽しくて、これが入社の決め手になりました。
私が参加したインターンは「30年後の安心」をテーマに「2つの言葉を掛け合わせて提案を作る」という、SFチックなもので。私は「コンビニ」と「家族」の担当で、「ここからなんでも自由に発想していい!」と言われたのが、すごく楽しかったんです!部長さんも「デンソーはなんでもできる!」と仰っていて、想像よりも自分に合っていると感じて...そこからはあまり考えずデンソーに来ちゃいました(笑)。入社を迷うこともなかったですね。

デザイナーとしての転機やよりどころはなに?

入社して最初の感想は「想定よりも、モノづくりの会社だなあ」でした。新人研修の内容など、デザイン制作会社に入った子と比べると、会社の体制は全然違うなあと感じました。
また新人研修で実際に工場のラインに入って働き、モノづくりに対する真剣さを間近で見たことによって、品質と安全を担保する大変さを実感しました。SDGsなどに関しても、入社前以上に自分事として考えるようになりました。何よりも慣れない職場で支えてくれた人の温かさを感じ、人にやさしく生きたいと思うようになりました。

あとは技術的な部分として、今まで私が制作していたのは、ロゴマークじゃなかったと気づかされました(笑)。元々グラフィックはやっていたんですが、先輩方と業務する中で「グラフィック全然できてなかった!!」と実感しました。
そこで技術の勉強は、業務と並行して行っています。今だと社内のグラフィックデザイン塾という企画で、外部授業も受けていますね。

私は入社2年目ですが、1年目との違いとして感じるのは「手を動かすだけではない」点です。最初は手を動かす作業が多く、デザイナーらしかったんですが...だんだん、手を動かすよりも先に「そもそもこれはなんだ!?」を考えることが多くなっています。
また「未来のことを考える」という点は、大学時代と変わらないと思っていたんですが...企業として取り組むと、また視点が違うなと。大学では「面白ければなんでもよし!」でしたが、デンソーでは例えば「未来の工場の当たり前を考える」とき、想定する未来が近いというか。現地現物で現状を知った上で、工場の人がどんな風に働いているのか、システムを理解して本気で考えるので...実現可能性や現場を見て考えるのは、これまでと違う視点でした。

あなたを支えるものはなに?

今後のことは、私が聞きたいくらいで(笑)。どうしたらいいんだろうと、モチベーションを探りながらの日々です。
ただよく感じるのは、「デンソーって思ったよりも自由だな」ということ。入社前は、もっと固い企業だと想像していたんです。例えば私の場合、思考も製作もアートに寄っていたんですが...先輩から「アートいいね!やっていきなよ!」と言ってもらえ、驚きました。やりたいことが自由にできるのはもちろん、ただ外側を形づくるだけでなく、内側から考えられる環境なのかな。自分の希望を出せば、どんどん可能性が広がるなって。だからこそ自分のやりたいことを、2~3年でがっつり固めていきたいです。

そして何よりも、頼れる人がいること!!
本当に、みなさん忙しくてしゃべりかけにくいとは思うんですけど、絶対に返してくれるので!
人の優しさをしみじみと、改めてデンソーで痛感しています!