[デザイナー自己紹介]
吉田理子2021.11.02

  • 目次

デンソーデザインの仕事の幅の広さを実感する日々

私は2021年に入社したばかりの新人です。配属されて約5か月ですが、展示会向けの小型モビリティのラッピングデザインや、CO2回収機のCMFデザイン、モビリティの将来像を描くイメージ映像に登場するCG車両のデザインに関わりました。大学では専門で学んでいなかったUIデザインにも挑戦しています。デスクに座って作業するだけでなく、現地現物で確認するため、日本全国に足を運んでデザインを検討しています。担当したそれぞれの案件で必要なスキルはすべて異なり、デンソーデザインの仕事の幅の広さを実感しています。新しいツールを習得したり、製品や業界についての知識を深めたり、毎日が勉強です。

デザインを通じて人と人のより良い関係を考える

私はプロダクトデザイナーですが、製品の価値を考えるうえで、プロダクトと人の関係性はもちろん、そのプロダクトに関わる人同士の関係について考えることを意識しています。プロダクトを使っている人同士、使っている人とその周りの人、ユーザーに届くまでに関わる作り手や売り手の人・・・。デザインをしていると、視点が細部へと寄ってしまいがちですが、その製品の与える影響を広い視野で眺めることで、新しいタッチポイントや可能性を見出すことができると思っています。さらに、これからは人と人との関係だけにとどまらず、環境や社会のことも考えたデザインが求められています。スコープをミクロからマクロまで調整しながら、価値を作っていくことができるデザイナーになりたいと思っています。

様々なデザイン領域に挑戦してきた学生時代

大学では、製品・サービスデザインスタジオという研究室に所属しており、プロダクトデザインを中心にUXデザインやCMFデザインを学びました。それに加えて、プロジェクションマッピングなどのCG映像制作や、グラフィックデザイン、空間デザインにも関心があったので、積極的に授業をとったり友人とコンペに参加したりしていました。幅広い領域のデザインに関われることが、デンソーに入社したいと思った一番の理由です。また、アルバイトでバイクのアフターパーツデザインをしていたことも、デンソーに興味をもつきっかけになりました。大学院に入ってからは、友人と3人で焼き菓子専門店をはじめ、入社後もプライベートで活動を継続しています。21年4月にはクラウドファンディングを達成し、新しいケーキのブランドも立ち上げました。私は商品企画、ケーキのデザイン、商品写真の監修、WEBデザイン、ロゴデザイン、パッケージデザイン、ブランドデザインなどデザインに関わる部分をトータルで担当しています。一からブランドを作っていく過程や、デザインに対して自分一人で責任を持つ怖さなど、難しいこともたくさんありますが、小さい組織だからこそお客さんからフィードバックを直にいただく機会も多いので、とても楽しく取り組んでいます。

自分のやりたいことを仕事にできる

デンソーのデザイン部では、配属されたその日からプロのデザイナーとして扱われます。配属日当日に、プロジェクトにアサインしてもらったことがとても嬉しかったです。もちろん、周りの先輩方がしっかりサポートしてくれますが、若手でも「自分はこうしたい」という主体性をもって業務にあたることができるフラットな組織だと思います。また、自分からやりたいことを発信していけば、それに合った業務を任せてもらえます。私の場合は、CMFデザインに関わりたいという気持ちが強くあり、そのことを上司にも伝えていたので、CMFの仕事に関わることができています。自分のやりたいことを伝える準備と姿勢があれば、成長の機会にもたくさん恵まれ、楽しく仕事ができる職場だと思います。

昨日より成長しているという実感

デザインをしている人なら皆さん共通かと思うのですが、「過去に作った自分の作品が恥ずかしいと思う現象」ってありますよね。その恥ずかしくなるスピードが学生の頃よりも早くなっている気がするのです。これは、自身の成長のスピードが早くなっていると言い換えることができると思います。同じ仕事は一つもないので、毎回新しい知識やスキルを勉強しながら業務にあたっています。その結果、一つのプロジェクトを終えると、必ず新しいスキルが一つ以上身についています。また、通常の業務に加え、自身が希望すれば3Dソフトの社外講習や、デザインワークショップへの参加など、スキルアップの機会も多くあります。このような学びや、先輩方からもらうアドバイスのひとつひとつが日々刺激になっており、毎日成長しているという実感が今の私のやりがいになっています。